コラム
世界と比べて日本の消費税は高いの?安いの?
現在進行形で少子高齢化が進んでしまっている日本。
社会保障の財源不足が懸念されており、2019年の10月から消費税が8%から10%に引き上げられましたよね。
消費税の増税といと、我々一般市民からすればダイレクトに生活への影響がある為、ネガティブなイメージが先行してしまいがちですし、単純に嫌ですよね。
しかし、増税を完全なる悪と判断するのはまだ少し早いかもしれません。現在の日本と世界の税金事情を比べてみたいと思います。
日本の消費税は世界と比較すると?
日本国内でサービスを受けたり、買い物をすると必ず消費税がかかります。
1日に一切お金を使わないという方はそう多くはないと思いますので、殆どの方は毎日消費税を支払うことになる為、その他の支払いよりも大きな負担に感じる方は多いのではないでしょうか。
しかし、日本以外に視野を広めてみると日本よりも消費税が高い国は沢山あります。
主にヨーロッパが高く
1位 27% (ハンガリー)
2位 25% (クロアチア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー)
3位 24% (フィンランド、ギリシャ、アイスランド)
4位 23% (ポルトガル、ポーランド、アイルランド)
上記のように、ヨーロッパでは消費税が20%近い国が数多くあります。
そのかわり、このように消費税が高い国では食料や光熱費、電車やバスなど生活の必需品になるものは0%から、およそ7%しかかからない『軽減税率制度』というものを導入しており、その反対にぜいたくな物には沢山課税されるなどの工夫が施されています。
消費税が高い=不幸は断じて違う
我々が負担している税金は何も消費税だけではありませんよね?
お給料をもらう際、殆どの方が最低でも所得税は必ずひかれているかと思います。
所得税に関しては収入によって引かれる額が異なりますが、負担であることに変わりは無いかと思います。
世界を見渡すと、所得税が最も高い国はベルギーでなんと40.7%、続いてドイツの39.7%と日本と比べて遥かに高くなっています。
こういった税金が高い国には、手厚い保証制度があります。
例えばデンマークでは原則として医療費が無料。薬の一部は自己負担ですが、医療費はいかに高額なものであろうとすべて税金からまかなってくれます。
安心して医療を受けることが出来るので、税金が高いことと不幸であることは決して=ではないのです。
肝心なのは日本の税金の使い道
実は日本も負けておらず、教育や医療に税金が使われており、あらゆる面で援助できるシステムになっています。
また、科学技術など将来への投資のみではなく、貧困な国への経済を助けるなど役割を持っています。
今後、日本でさらに税金が上がるようなことがあっても、それに見合うだけの社会保障や福祉支援を受けることが出来るようになるのであれば、精神的には多少裕福になるのかもしれませんね。
2021/6/4